能登の手延べそうめん

伝統文化
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能登では古くからそうめんの生産地として輪島が有名でしたが、江戸の後期には珠洲の飯田・蛸島・正院などでも生産が行われるようになりました。嘉永6年(1853)藩主前田斉泰(なりやす)が能登を巡検した際、蛸島でそうめんの製造工程を見学していることからも、この地域ではそうめんが主要な産業の一つであったようです。

残念ながら市内での手延べそうめん作りは昭和14年を最後に途絶えてしまいましたが、富山県砺波市の大門(おおかど)地区では、珠洲のそうめんの流れをくむ手延べそうめんが現在でも作られています。

大門素麺資料館

大門素麺は村人の1人が能登・蛸島で加賀藩の御用そうめんを作っている生産者から製法を習ったのが始まりといわれ、最盛期(昭和初期)には60軒以上の農家で作られていたようです。 10月から3月にかけての凍える寒さの中、そうめんづくりが行われ、細く長い麺がくるくる巻かれた丸まげ状の形がとてもユニークです。

気になるお味はというと・・

農家レストラン大門 店内

農家レストラン大門 素麺御膳

大門地区の農家レストランで素麺御前をいただきました。そうめんのつゆには砂糖などは一切使わず、玉ねぎの甘味だけらしいのですが、懐かしいようで優しいお味のする、とても美味しい素麺でした。

今では生産者が12軒となってしまったようですが、これからも昔ながらの味と形を守り伝えていってほしいと思うと共に、珠洲でもまた復活してほしいと願わずにはいられません・・