【開催レポート】すず若者意見交換会Vol.02 2024年7月06日(珠洲市開催)

サポート
  • LINEで送る

珠洲の未来をつくっていく世代が、いま考えていることや想いを共有し、自分たちはどう生きるか、これからの珠洲をどうしていくかを一緒に考える場という思いで開催しています。

珠洲市で開催

珠洲市役所4階会議室にて開催し、16名にご参加いただきました。
前回、野々市市内で開催したときは自分や家族のことなど自身の復興について話す方が多く、今回はこれからの珠洲について話す方が多かったのが印象的でした。

はじめに会の進め方などを説明

今回のテーマ 

「自分や家族がどう過ごすか(半年後まで)」をテーマに設定しました。

ワーク1 幸せのたまごの制作

前回同様、「幸せのたまご」を制作するワークショップを実施しました。
テーマについて思い浮かべたイメージや素直な気持ちをたまごに見立てて、紙に書き出すワークです。

※幸せのたまごとは
慶應義塾大学の井庭 崇教授の研究室で開発されたデザイン技法。詳しくはこちら
ワーク内容は前回の開催レポートを参考

一部をご紹介します。

地元の若者が力を合わせることが大切

事業再建

家族みんなで元気に楽しく笑っていたい

ワーク2 幸せのたまごの共有

各自制作したものを3~5人程度のグループに分かれて共有しました。またテーマに限らず、珠洲の課題や復興に関して話す方も多かったです。

各々の想いを話す様子

他にもこんな意見がありました。

・家族との生活を守る
・健康でいる、しっかり休む、無理しない。無理する人を止める
・珠洲での住居を構える
・サポーティブな活動を行う(団体設立、地域住民やボランティアを支える、相談できる存在)
・あたたかい場をつくる(声を上げられない人や想いを馳せる人が邪険にされない場)
・あみだ湯など人が集まる場所を守っていきたい

事業者目線で話し合うグループ

ワーク3 全体共有

グループで話した内容を共有するとともに、珠洲市の課題や復興について各自が考えていることや想いを発表しました。ジャンルごとにご紹介します。


学校・教育・子育て環境

  • 珠洲の復興には子ども中心の考えが必要(学校統合など子どもへの投資)
  • 子どもが頑張れる場所をつくる(スポーツを軸に)
    *「野球場やテニスコート、バスケコートが使える場所がある」など現状を発信する
    *野球などは地域クラブをつくり、部活動を地域住民にお願いする
  • これからの学校や教育、子育て環境の在り方について、ちゃんと議論すること。市と住民とで合意形成を進めること(統合すべきだ、地域に在った方が良い、だけでなく議論を前に進めていきたい)
  • 珠洲では出産できない、健診も受けられない
    *人口減少が課題だが、子どもを外で産んでくれ、そして戻ってきてくれでは辻褄が合わない
    *空港付近に病院ができるという話が進んでいる。出産可能な医療体制が奥能登には必要

まちづくり

  • 奥能登2市2町で復興を考えたい。行政では話し合いが難しくても民間ならできるかも
    *空港付近から新しい町が出来上がり、盛り上がるのも良い
  • 市民のつながり強化と若者の主体的な活動が必要
  • 人口3万人まで増えればいいな(増えても珠洲の今の良さは失われない)
  • 珠洲の魅力は自然の豊かさと人
    *海や森、農作物が育つ土地。そしてその恩恵を受けているあたたかい人たち
    *自然の豊かさと人の豊かなコミュニケーションを守っていきたい
    *デジタル化やスマート化が進んだ都市的になると魅力がなくなる
  • 珠洲市で生涯を終えることができるレベルを目指そう
  • 区長以外にも住民意見を集約するまとめ役が必要
    *市議会議員、若者世代など
  • 祭りは魅力、祭りがしたい

事業・なりわい

  • 事業再建による基盤づくり
  • スタートアップ企業への補助金の支援
  • 仕事の選択肢が少ないことが課題。土木関係や公務員がほとんど
  • 仮設店舗を利用できる事業者を新設会社もOKにしてほしい
    *地域で会社を設立し、お店をつくることも出てくるだろうから

グループ内で話し合ったことを紹介し、全体で共有

次回開催についての意見

  • 定期開催、継続開催を希望
  • 会であがった意見を施策や復興計画に反映してほしい(反映するにはどうすればいいのか)
  • この会のゴールが見えると良い
  • ファシリテーターが必要、議事録をとってほしい(議事担当が必要)
  • もっと人を集める工夫が必要
  • 事前情報が少ない(会の内容など)
  • 参加者が何に困っているかなど事前に聞いてほしい
  • 具体的なテーマに絞って議論したい(教育、医療体制、なりわい、など)

その他の意見(アンケート結果含む)

  • 本音が聞けてよかった。若い世代の意見が聞けてよかった
  • 若い世代の声をもっと集めていくことが必要
  • このような会や議論をする場が増えており、そこから行動する人(事業)が出てくると良い
  • 協議団体や任意団体など、珠洲の復興について話し、行動するための団体が必要
  • 地域(在所)を超えたつながりが必要
    *A集落で課題解決したことが、B集落でも課題となり、解決のためエネルギーを浪費している。横のつながりがあれば(AからBに教えてあげれば)同時に解消していける
  • 疲れてきている、一度珠洲を離れるのも良い(旅行に行くなど)
  • ボランティアの受入や対応に時間がかかり、本業が疎かになることがストレス

最後にアンケートをご記入いただき閉会となりました。

全体共有で出た意見

今回、開催して感じたこと

自身の(暮らしの)復興を主とした意見交換会を目指していましたが、参加者は珠洲市の復興に関する意見交換を望んでいる方が多く、ギャップがありました。また「復旧・復興には個々人のペースがあり、足並みをそろえることは難しい。」という発言があり、参加者それぞれが、今考えたいこと、意見交換したいことを選べるように次回以降の開催内容を考えたいと思います。
また、参加者同士の対話というよりは、市(行政)に対して意見を言う場になる瞬間がありました。今後、担当課室と直接協議していけるような場が必要だと感じるとともに、個々人が「自分は何ができるのか」と主体性をもち、話し合いを進めていく工夫が必要だと感じました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

主催:すず里山里海移住フロント
お問合せ:公式LINE

 

  • LINEで送る