元旦から約半年。
珠洲の未来をつくっていく世代が、いま考えていることや想いを共有し、自分たちはどう生きるか、これからの珠洲をどうしていくかを一緒に考える場になればと思い企画しました。
第1回目は、金沢方面、珠洲市内、オンラインの3か所で開催します。
また今後、当日の様子を開催レポートとして記事にしていきますので、気になる方は読んでもらえると嬉しいです。
野々市市で開催
石川県立大学のキャンパス内にある、いしかわ大学連携インキュベータ(通称:i-BIRD)にて開催。大人13名、小中学生2名の計15名にご参加いただきました。金沢近郊に避難して生活している方や、親族が珠洲にいる方などが集まり、意見交換を行いました。
2つのテーマ
今回、はじめに2つの質問をしました。「自分や家族のことについて考えたい方」「珠洲のことや復興計画について考えたい方」それぞれいらしたので、下記2つをテーマに設定して「幸せのたまご」を制作するワークショップを行いました。
テーマ①:半年後までの自分や家族のこと
テーマ②:2年後までの珠洲市のこと
※幸せのたまごとは
慶應義塾大学の井庭 崇教授の研究室で開発されたデザイン技法。詳しくはこちら
ワーク1 たまごをつくる(個人ワーク)
<ワーク内容>
- 1枚の紙(A5サイズ)に鉛筆でたまごを描きます。
- たまごの中に、幸せに過ごすために大切にしたいことや、やりたいことを1つ書きます(黄身ですね)
- 他に書きたいことがあれば、その周りにもう2~3個書きます
- 内容にちなんだ絵を加えたりしても良いですね
はじめに、例として、「ナイスな土曜日!」について描いたものを紹介。
その後、テーマについて各自の想いを書いてもらいました。(テーマ②は余裕がある人だけ)
ワーク2 たまごを共有する
次に近くの人と2~3人のグループになり、各自が書いた内容を共有しました。それぞれが、考えていることや想い、困っていること、こうなればいいなと願うことなどもお話ししました。
テーマ①:半年後までの自分や家族のこと
たまごをいくつかご紹介します。
「安心安全」や「家族みんなで過ごす」と書かれた方。
珠洲の家をリフォームすることや、避難した先での暮らしを満喫することと書かれた方。
他にもこんな意見がありました。
- 珠洲にいたい、暮らしたい(衣食住が満たされた、安心安全な、生き生きとした)
- 珠洲が好き、珠洲とのつながりを持ちつづけたい ※市外にいても
- 家族一緒に住むこと
- 親のサポートをする(親が生き生きと暮らせるように、珠洲で暮らせるように)
- 珠洲市を応援する、協力する
- 住まいの再建(仮設入居、リフォーム)
- 仕事(仕事に行く、プロジェクトの完了、ゲストハウス復旧)
- まつり(行きたい、再建したい)
- 休む、のんびり過ごしたい(旅行にいく)
テーマ②:2年後までの珠洲市のこと
主な内容をご紹介します。
- 住みたい人が安心して暮らせる(衣食住の充実、安全、衛生的、生活環境づくり)
- 里海里山が守られる、自然と共存している、きれいな珠洲
- まちや地区が消えない、地域ごとの活性化
- 文化の存続、祭りの再開(再建)
- 学校の統廃合、教育環境の充実・見直し
- 職を失った人への支援、仕事・働く場の再建
- 若い人が増えること、新しい移住者が増えること
- 子どもも高齢者も住みやすいまち
近くの人と2人で共有した後、さらに別の人と話し始めるなど、会話が途切れることはありませんでした。それぞれが普段抱えている気持ちや考え、想いを話す姿がとても印象的でした。テーマを2つ設定したこともあり、終了予定時間を大幅にオーバーしてしまい申し訳ありませんでした。
ワーク3 グループでの共通項などを全体に発表
最後は、グループで話した内容を代表者に発表してもらいました。
「やっぱり、みんな珠洲が好きということ」
「衣食住が満たされた生活」
「インフラ・住まいの再建」
次回開催についてのアイデア
次回開催するにあたり、どのようなテーマにすればよいかなどアイデアをいただきました。
「学校・教育」
「子どもの育つ環境」
「行政と住民のコミュニケーションの円滑化」
*一方通行のやり取りにならないこと
*自分たちが話し合った結果が反映されていると分かる仕組み
最後にアンケートをご記入いただき、閉会となりました。
<主なご意見>
- 自分のことについて考えられた
- 色んな人の話を聞けて良かった
- 少人数で話し合えたのがよかった
- オープンチャット(LINEなど)で意見が言い合える仕組みがあると良い
今回、開催した感想として、お互いの気持ちやアイデアを話す場が必要なのだと再認識しました。この会が参加する皆様の生活に少しでもプラスになれば嬉しいです。引き続き開催していきますので、どしどしご参加ください。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
主催:すず里山里海移住フロント
お問合せ:公式LINE