【活動レポ】まちなかFeel度Walk

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まちなかFeel度Wallkを開催

すず里山里海移住フロント主催で、2023年2月25日に「まちなかFeel度Walk」を開催しました。
講師として市川力さん(一般社団法人みつかる・わかる代表理事)をお招きし、5組8名(大人と子どもあわせて)にご参加いただきました。

当日、まずはすず市民交流センターにお集まりいただき、市川さんより「Feel度Walk」についてご説明いただきました。

Feel度Walkとは?

歩くってなんだろう?
漢字をみてみると「止+少」だね。
少し止まると観察の感度があがる。

目的もなく、なんとなく、とりあえず歩いてみる。
歩いていて気になったモノ・コトについて写真を撮ってみる。
その写真を見ながら絵を描いてみる。
そして一緒に歩いた人と気になったモノ・コトについて語りあってみる。
なにを想い、なにを考え、どう感じたのか。
感じたままに、そのままに、素直に語り合い、共有してみよう。

そんな活動です。

まちに出てみよう

今回は市役所近くの飯田町周辺を歩きました。
気になったら立ち止まり、デジカメやスマートフォンを使用して写真に撮る。
そしてまた歩き、気になったら立ち止まり、写真に撮る。
それをひたすら繰り返します。

子どもたちの目線はとても面白いです。
物理的に地面に近いからなのか、感性が鈍っていないからなのか、いろいろなモノ・コトに気づきます。

あ、こんなところに何かの巣がある。
あ、ブロック塀の間に咲いている花がとてもきれい。
これは何だろう?得体のしれない丸い何かがあるぞ。
なんでこんなものがここに落ちているのだろうか。

大人たちの目線も実は面白いのです。

普段見落としていたけど、こうなっていたんだ。
こんなところに、こんなモノがあったんだ。
写真を撮ること自体、面白いですね。
よくわからないマークがここにある。なんの意味があるのだろう?

歩いた範囲はたったの半径200m程度ですが、すぐに1時間が経過していました。

部屋にもどって写真を絵に描いてみよう

ひとつの模造紙に4~5名で絵を描いていきます。
撮った写真を見返しながら、絵に描きたいものをひとつ決めて描いてみる。
保育園児から大人まで、普段絵を描いたりしない人も、絵を描くのが好きな人もいたのですが、みなさんとても集中していたので、部屋はシーンと静まり返っていました。
「この沈黙がたまらないですよね。」
市川さんは、みんなが集中していて声を発さないこの空気感、雰囲気がとても好きだそう。

参加していた高校生から小学生に絵の描き方を教える場面がありました。
こうして知識や感性が自然と伝えられていくのだなあと感動しました。

 

描いた絵を共有する

なぜこれを写真に撮ったのか。何が気になったのか。なぜ描いたのか。
みんなで共有タイムです。

「この扉のイルカが可愛かった。」
「なんかきらきらしていてきれいだった。」
「なんでここに、これが落ちているのだろう?の謎がとけた!」

それぞれに感じたことがあり、それに共感するひと、感心するひと、疑問をもつひとなどさまざまです。

人の感性に触れることがとても新鮮であり、あたたかく、心地よさを感じました。

全体を通して

参加者のみなさま(子どもから大人まで)が楽しむ姿を見てとてもうれしかったです。

日常で感じたことや気づきを記録し、表現したり、だれかに伝える。
そうしてまた新たな気づきが生まれ、それらの点が線となり、積み重なって学びとなる。
それがFeel度Walkの良さなのだと実感しました。

「だれかと一緒に歩いたり、絵を描いたりすると、感性、知識、気持ちが伝染する。じぶんの思い込みが外れた先には熟慮があるんですよね。」
市川さんがそうおっしゃる意味が、なんとなく理解できた気がしました。

みんなが描いた絵のコラージュ(お土産として後日お渡しいたしました)

市川さん作成の「知図」

ご参加いただいた皆様、講師の市川さん、本当にありがとうございました。
このような「探究的な学び」の機会を今後も企画していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。またのご参加をお待ちしております。

以上、活動レポートでした。