すず里山里海移住フロントは、移住希望者が移住するまでのサポートだけでなく、移住後のチャレンジに対するサポートとして、「スズプラス塾」を開講しています。
スズプラス塾は、珠洲をよりオモシロくするための活動や地域資源を活かした生業の創出など、受講生のアイデア実現に向けて、一緒にプランを作り上げていく全4回(+発表会)の実践的な講座です。講師は株式会社御祓川・森山奈美さんです。
今回は、2020年1月~2月に開講した、第3回・第4回の様子をお届けします。
≫第1回・第2回の様子は〈こちら〉
≫3月12日に予定していた発表会は、新コロナウイルスの感染拡大防止のため、参加者のみでのオンライン開催となりました。
第3回は1月17日に開催しました。
スズプラス塾では、受講生に毎回「プランシート」が宿題として課されています。このプランシートは、回を重ねるごとに具体的になっていきます。受講生は事前にプランシートに書いたマイプランをもとに講座のなかで発表し、受講生や先生からアドバイスをもらうということを繰り返しながらプランをブラッシュアップしていきます。
森山先生によると、何度も書いて発表することに意味があるのだそうで、「仲間づくりのためのプラン作りでもある。人に話せるようになることで、実現度が上がる。やれるか分からないけど言ってみる、その一歩が大切。」と語ります。
今回も、マイプランの発表をしたあと、他の受講生や森山先生から質問や感想、アイデアなどを自由に語り合いました。前回のプランからさらに具体的になっている人もいれば、前回の意見交換を踏まえて方向転換した人もいて、テーマも進捗状況も様々ですが、みなさん着実に前進している様子でした。
これまでの振り返りやスズプラス塾への期待について、受講生からはこのような声が寄せされました。
「思っていることを聞いてもらって、意見をもらえたり応援してもらえたりするような機会が今までなかったので、涙が出るくらい嬉しかった。」
「『珠洲がこんなまちになったらいいなぁ』みたいな話は、意外とまわりの人としない。そういうおしゃべりをできたらいい。」
2月21日に開講した第4回では、森山先生に加え、昨年度講師に来ていただいていた尾野寛明先生(有限会社エコカレッジ代表取締役)をゲスト講師にお迎えしました。季節柄、体調を崩す方も多く受講生が少なめだったこととに、尾野先生の人柄も相まって、いつもに増してアットホームな雰囲気で進んでいきました。
これまで同様、宿題となっているプランシートをもとに発表し、他の受講生や講師の方々からフィードバックを得ます。尾野先生からは、森山先生や受講生とはまた違った視点からアドバイスや話題提供があり、今回のディスカッションも大いに盛り上がりました。対話の中から新たなアイデアが生まれる瞬間もあり、これこそまさにスズプラス塾の醍醐味!といったところでした。
講義の途中、尾野先生から、島根県雲南市の「三世代チャレンジ」の取り組みや全国各地で開講されている実践塾の紹介もありました。
また、3月に控えている発表会でのプレゼンの助言もいただきました。「いかに共感してもらって、協力してもらえるかが大切。そのためには、課題設定力や実現可能性などのプランの中身半分、個人の熱意や人間性半分、その両方が必要」と受講生に向けてアドバイスを贈りました。
今回の振り返りでは、受講生からこのような声が聴かれました。
「このような場で話すことで、みんなから意見をもらえてプランが前進することを実感した。まずは話してみることが大事だと思った。」
「ひたすら書いて話すことに意味はあるのか?整ってから話した方がいいのでは?と思っていたけど、頭の中になかった思いがけないことや本音が出てくることもあるんだと気づいた。」
スズプラス塾の特徴である対話の効果が見えてきたようです。
次回3月12日はいよいよ発表会!だったのですが、新型コロナウイルス感染拡大の状況を受けて、会場での開催を中止し、受講生のみのオンライン開催とすることになりました。本来であれば、より多くの方に受講生のプランを知ってもらい、応援・協力していただくべく、市民の皆さんにも広く周知するはずだったのですが、非常に残念です。こちらのページでも発表会のレポートは掲載予定ですので、受講生の半年間の集大成をお楽しみに!